李萌(リー・モン)に行政拘禁 ― 中国のボランティアたちが掴んだ正義
2026年6月10日、重慶市公安局は、譲渡を装って犬を入手し虐待していた李萌(39歳)に行政拘禁を科しました。中国全土のボランティアの弛まぬ努力と結束が掴んだ成果です。
2026年6月10日、重慶市公安局両江新区分局は、李萌(リー・モン、男性・39歳)に対し行政拘禁を科したと発表しました。当局の調査により、李が譲渡を装って犬を入手し、その後、犬に傷害を負わせて死なせた事実が判明しました。
当局は公告の中で次のように述べています。「『中華人民共和国治安管理処罰法』に基づき、李に対して行政拘留処分を科しました。警察は市民の皆様に対し、生き物を慈しみ、暴力を拒絶するとともに、都市の文明的な秩序と社会の安寧を維持するために協力するよう呼びかけます。」
事件の発端は5月下旬から6月にかけてのことでした。ある動物保護活動家の女性が、李萌に身元を偽られ、保護犬を引き渡してしまいました。後に彼が犬を虐待する人物であることを知り、犬の返還を求めて交渉や警察への相談を試みましたが、うまくいきませんでした。
近隣住民によると、李萌の自宅からは2ヶ月間にわたり、早朝に子犬の悲鳴が聞こえていたといいます。犬を預けた人々が問い詰めると、李萌は連絡先をブロックしたり、言い訳をして責任を逃れようとしました。
状況を知った地元の動物愛護活動家たちは、直ちに事件を公表し、WeChatのグループやSNSを通じてボランティアを動員しました。ボランティアたちはライブ配信で世間の関心を喚起し、非人道的な虐待行為を強く非難しました。
こうした圧力を受け、李萌は虐待していた子犬の1匹を引き渡しました。検査の結果、子犬には複数の骨折、尻尾の切断、鈍的な外力による肺出血が認められました。
一連の出来事の間、動物愛護活動家たちは主要なソーシャルメディアでリアルタイムの情報発信を続け、世間の関心を絶えず喚起し続けました。そして当局が動いたのです。
今回の行政拘禁は、中国ボランティアの皆さんの弛まぬ努力と結束力で得た結果です。同時に、なぜ中国で多くの人々が実効性のある動物虐待防止法の制定を求め続けているのかを改めて示す出来事でもあります。
取材・動画・画像:高橋ヨスィー(@yosee.takahashi)、Feline Guardians Japan(@feline_guardians_japan)、アヤ(@aya.u.s.a.k)および中国のボランティアの皆さん。本記事は2026年6月10日にInstagramで公開した連載レポートをもとにしています。